Los Costurero「costurero」(2015年)
costureroは日本語で「仕立屋」。ジャケットは小豆色、クリーム色、栗色の3バージョンあるとのこと。大洋レコードで購入しましたが、すでに栗色は売り切れていて、購入したのは小豆色。2L版より少し大きなサイズで、開けると中には10枚のカードが入っていて、9枚は絵、1枚はそれらの絵の作者を紹介するカード。というわけで演奏者に関する情報が全くない。大洋レコードの紹介文によると、costureroは、ブエノス・アイレス州キルメス出身のSantiago
Quagliariello, acb/voとEsteban Carullo, acgの二人のLos
Costureroというユニット。曲はすべてサンティアゴ・クァグリアリエージョの作、歌も本人が弾き語りしています。力みのない、呟くような声。詩情豊かに歌い上げていて引き込まれます。アルバムに収録の9曲の曲名がそのまま9枚の絵のタイトルになっています。絵を鑑賞しながら聞くのも良いでしょう。フォルクローレに根付いたリズムや曲調を基本に歌とベースとギターで奏でていきますが、特にギターのアレンジはよく練られていてシンプルなのに全く飽きさせない。フォルクロリックでありながらクラシカルなアプローチ、ジャズ的な和声も聞こえてきます。曲によってソプラノサックス、クラリネット、フリューゲルホーン、パーカッション、弦楽4重奏などが控えめに入っていて音響派的なサウンド効果が見え隠れし、曲に奥行きを与えています。
- La Pintura(絵画)
- Vicente(Vincent, ゴッホのこと?)
- Mandala(曼荼羅)
- De Estar Nomas(あるだけで)
- Sendero De La Intuicion(直感の小径)
- Lo Que Muere En Redondel(円の中に消えてゆく)
- Preludio De Eco(木霊の前奏曲)
- Eco De Tu Mantra(あなたのマントラの響き)
- Petalos(花びら)