Jose Ramirez 1a (1974)

 

私が初めて手に入れた高級手工クラシックギターです。それまではヤマハの一番安いクラシックギターを使っていました。お金のない私に当時婚約中だった女房が買ってくれました。嬉しかったなあ・・・クラシックギター奏者の友人に粘り強く付き添ってもらい選びました。この1aはとにかく良く鳴ります。ライヴのときマイクで拾っていても他の楽器の音に埋もれません。作りもしっかりしていて最も信頼できるギターです。弦高が高めでスケールが664 mmと長いので、歌の伴奏などコードワーク中心の演奏だと手への負担は相当きついのが唯一の難点です。プロアルテのノーマルを張っています。

 

ギターが製作されて37年目、私が弾き始めて17年目、毎日のように弾いているラミレスですがぶつけたわけでもないのにある日突然、音が変わり点検してみると裏板に割れが入っていました。それまでにも季節などで響きがはっきり変わっていたのですが、日本の気候はやはりギターには厳しいのかもしれません。クロサワ楽器町田店を通してしっかり直していただきました。でも以前に比べ堅い、伸びのないサウンドが変わってしまい、かなり落ち込みました。師匠に相談すると馴染むまでに時間が掛かるし、適した弦も変わってくるとのこと。なるほどと思い、馴染ませるべく毎日弾きながら、いろいろな弦を試してみようと思います。

 

最近はライヴで使うことは無いですがほぼ毎日弾いていたRamirez。上述のバック板割れで修理したのですが、修理後すっかり音が変わってしまい落ち込んでいました。が、だんだんなじんできたのか元の音が復活。また毎日のように弾いていました。ですが、修理から6年、また割れが入りました。今回はバック板の前回と違う箇所。他にも表板の反りなども明らかに程度がひどくなっていました。前回と同じくクロサワ楽器に修理を依頼しました。調べてもらうと、他にもブリッジ、ネックの付け根などあちこちが傷んでいるとのこと。反りのせいで弦高も益々高いくなり弾きづらかったので、思い切って本格的なメンテナンスをお願いしました。3ヶ月以上の入院となりましたが、今日、無事退院となりました。前回の修理の時には音が堅くなって結構へこみましたが、今回はフレットの打ち直しやブリッジ高の調整、ネックの調整、塗装直しなどしっかりと整えてもらい、見違えるほどに生まれ変わりました。格段に弾きやすくなった上、音も変に堅くなったりせず、Ramirezらしい甘い音を備えています。バッチリです。相当な修理代でしたが、これまでちゃんとメンテナンスをしてこなかったツケだと反省しています。

 

購入店(年):東京ミック(高田馬場, 1994)

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